Oct 05 (newsonjapan.com) - 暗号資産はもはや、一般的な財になりつつある。
仮想通貨の導入によって、オンラインカジノはどのような恩恵を受けているのだろうか。
我々はそのメリットと課題を分析した。
仮想通貨をオンラインカジノに導入するメリット
安全性と匿名性
仮想通貨の取引は、ブロックチェーンの分散型の技術により、非常に安全に行われる。詐欺やチャージバックなどの、支払いの際に起こるリスクを軽減できるので、プレイヤー側もプロバイダー側も、安心して取引を行える。
また、仮想通貨は一般的な銀行と異なり、プロバイダーに個人情報を提供する必要がなく、取引は匿名で行われる。よって、オンラインカジノ側の不正や、サイバー攻撃によるプライバシー情報の漏洩リスクは低い。
迅速な取引
仮想通貨の決済は、どこに住んでいるかに関わらず、スピーディーに行われる。通常の銀行では、決済に1日以上時間がかかることがあるが、暗号資産は即時かつ一度に取引できる量が多い。
特にこのメリットは、多くのオンラインカジノプロバイダーを利用して、多くの資金を動かしているプレイヤーにとっては、非常に魅力的な特徴である。
手数料の安さ
クレジットカードや電子決済での取引は手数料がかかり、入出金のプロセスで苦い顔をすることがあるだろう。特にオンラインカジノでは、グローバルな決済が多く、国際送金を利用する場合、その手数料は通常より遥かに高くつく。
仮想通貨では、マージンを取る仲介業者が存在しないので、極めて少額の手数料、または完全に回避する事ができる。投資したい資金をそのままの額で入金し、カジノで獲得した賞金を最大化できる決済は、暗号資産だけだ。
プロバイダーによる、魅力的なプロモーションの提供
セキュリティやコストの観点から、仮想通貨はプロバイダー側も歓迎している決済手段である。我々は、仮想通貨限定のBitcoinCasino.jpやキャッシュバックなどの、ボーナスプロモーションを提供し、暗号通貨の利用を促しているオンラインカジノが多いことを確認した。
BitCasinoなど、一部の仮想通貨の決済に完全特化したプロバイダーでは、取引スピードの速さはもちろんのこと、本人確認も不要なので、シームレスなカジノ体験を提供している。
課題
価格変動のリスク
仮想通貨は、非常にボラティリティのある資産であり、短期間での活発な価格の値動きが激しい。円やドルのような法定通貨と異なり、価格を安定させるための介入は行われないため、その動きは非常に読みづらい。
複雑な仕組み
仮想通貨は数ある財の中で、今だに特殊な立ち位置だ。従来の通貨とは異なり、技術やセキュリティの仕組みを理解するのは容易ではない。2009年に『ビットコイン』が発明され普及し始めたが、現在仮想通貨の種類は非常にバラエティがある。
仮想通貨の全てを理解する必要はないが、安全に暗号資産を保有するためにも、定期的なユーザーの学習が欠かせない。保守、運用の観点からも、ユーザーは少なくとも自分が扱う通貨のエキスパートになっておく必要がある。
対応していないプロバイダーの存在
一部のオンラインカジノでは、暗号資産の決済に対応していない、または取り扱っている通貨の種類が限定的ということがある。取り扱っているサービスは着実に増え続けているが、暗号資産を一つの通貨で一括保有するのは、現段階では難しいかもしれない。
不確実性
仮想通貨に対する規制は国によって違いがあり、暗号資産の使用そのものが禁止されている国もある。暗号資産を取り巻く規制環境は変化し続けており、その動向は全く読めない。プレイヤーもオンラインカジノも、仮想通貨に関する最新の法律や、コンプライアンスを遵守することは、必要不可欠である。
まとめ
本記事では、仮想通貨がオンラインカジノに与える影響の良い点、課題点を追及した。
暗号通貨は、他の決済手段よりもセキュリティ、決済の迅速性で圧倒的に優れている一方で、ボラティリティの高さ、不確実性の面から長期的に保有する財としては、適さない。
スピード面での優れたメリットを生かしつつも、規制をはじめとするデメリットには、常に国やオンラインカジノの動向をチェックするという形で対応したい。